ども、突然ですがみなさん美味しいものは食べていますか?

小生は母親がメシマズだったおかげで、自分で料理をすることを覚え料理はプロ並みの腕前があります。

豚バラブロックを買ってきてチャーシューにしたり。
豚バラを加工してハムや燻製にしたりと金がないなりにお料理生活を楽しんでおります。


料理をしない人からすると、スゴイことかも知れませんが慣れてしまえば意外となんとかなるものです。


やっぱり人間たるもの食事は大事です。
それにどうせ食べるんだったら美味しいものが良いですよね?


それは世界が変わっても同じ!

特に生と死の間で生きている「 ダンジョン 」で戦う冒険者たちにとって栄養補給は重要。


そんなリアル(?)を追求したマンガが今回ご紹介する『 ダンジョン飯 』です。


  ダンジョン飯 について 

cave-690348_640

ご紹介する『 ダンジョン飯 』の世界はモンスターやエルフ、ドワーフなどが登場する剣と魔法の世界。

古典ファンタジーの匂いがする作品です。

さて、ゆうきゆう先生の『 ゆうきゆうのスーパーリアルRPG 』に比べると夢がある方のリアルな冒険ものお話ですが、ここでちょっと実際にダンジョンに冒険するということを考えてみましょう。

藤岡弘、隊長よろしく冒険に出るわけですが、未知の世界に挑むのですから危険がいっぱい。

ダンジョン飯の世界でもダンジョンを攻略出来ずにたくさんの死人がでています。

魔法で生き返るけどね。


死人が魔法で生き返るのは置いといて、実際に未開の地へ冒険に行くということはかなりリスクを伴う行為です。


まず疫病やケガなどの備えはもちろんのこと、道中の食事や飲み物、着替えやテントなどもきちん整備しておかなければなりません!


それらを用意するのだって、ダタじゃないからお金がかかるし。
仲間を集めるのだって金がかかる。

人件費とかを差し引いて考えるなら、ダンジョン攻略でかなりのリターンが期待できなければ冒険は成功しない。


これは過去の大航海時代にも言えることですね。


まぁ、さすがにこういった”冒険にかかるコスト”まで考えだすとげんなりしてしまいますが、とかく冒険は金がかかる。

当然のことながら冒険者の食事はケチれない!

だってヘタをすると、そのグループの士気にまで関わるからです。

そういった意味でも食事って本当に大切。
疲労回復とか衛生的なことを考えたら、やっぱり栄養も取らなきゃね。


そういうRPGなどで見落とされがちな冒険者達の食事に焦点を当てたのが、このダンジョン飯というマンガです。

実際には実現不可能なダンジョン飯がいっぱい出てくるのも見どころです!

 3行でわかる ダンジョン飯 

妹がドラゴンに食べられてしまった!とりあえず逃げて体制を整えなければ……
でも急がないと妹を復活させることができない!でも、ダンジョンに行くには金がかかる。そうだ!お金を節約するためにモンスターを食べよう→モンスター(゚д゚)ウマー


そうなんです。

なんと妹が食べられてしまったんです。

ドラゴンに食べられた妹を助けるなんて無理そうな話ですが、ダンジョン飯の世界では切り刻まれた人間さえも復活することができるらしく( さすがにフンになった奴は無理らしいけど )。

まだお腹の中にいる妹を助け出すために兄がダンジョンへ行くというお話。

先述したとおり、ダンジョン探索には非常にお金がかかる。


特に食費!


だから食費を節約するために、モンスターを狩るを。

というのがこのマンガ。

うんで、冒険中にさまざまなモンスターを倒しつつ、罠を回避しつつ、いかにしてモンスターを捕まえ、調理し、美味しく食べるかというところがお話の中心になっております。


 

 ちゃんとした あらすじ 
character
魔法があり、エルフがいて、ドワーフがいて、ハーフフットいて、人間がいて、モンスターがいる世界。
 

そんな世界で、ある日、墓地の壁から地下へと伸びる強大な空洞があらわれた。


その空洞からあらわれたボロボロの男はなんとその世界の王様で、その世界は魔物に襲われてヤバイらしい。

しかし、お約束とも言うべきかその巨大な洞窟のどこかには金銀財宝があって魔物でヤバイ世界の元凶である魔術師さえ倒せば国のとみをすべて与えようといって、ボロボロの男は消えてしまう。

かくして大海賊時代ならぬ、大冒険時代が幕をあける――。

そんな世界でそこそこの腕をもつライオス一行は空腹のせいでドラゴンに1人の女を食べられてしまう。

その女こそが、ライオスの妹だった!

チームメンバーのエルフの魔法によってダンジョンから脱出したはいいけれど装備品以外はなにもかもなくなってしまう。

いくら冒険者とは言え、金がなければ冒険に行くことはできない。

半ば諦めかけたライオス一行だったものも「 そうだパンがなければモンスターを食べればいいじゃない! 」の精神でモンスターを狩りつつ、ゆっくりと消化されている妹のもとへと急ぐ!


途中、大サソリを食べたり、バジリスクを食べたり、マンドラゴラを食べたりするが、これは生きるためであって決して趣味じゃないんだからね!

……というお話である。


 作品感想 

モンスターハンターみたいな作品というよりは、ほのぼのモンスターがいる日常系?

前々から興味があったので、思い切って購入してしまいましたがアタリでしたね!

絵柄も見やすいし、エルフの知的な雰囲気が( ・∀・)イイ!!

常識人であるからこそ苦労するってのが、これまたたまらない。


このマンガではモンスターを食べるということは、ちょっとした非日常行為であり、モンスターの調理法などは確立しておらずドワーフのおっさんにモンスターの正しい調理法を教えてもらうまでは、ライオス一行は弱小モンスターのまともな食べ方すら出来なかったのです。

ある意味、人類が動物を食べてきた歴史を垣間見ているような……。

お馴染みのスライムとかが臭みを抜くために柑橘系の植物の汁に洗われたり、干されてから食べるとか見るとなんかミョーに説得力があるんですよね。

ほら、うなぎも昔はその形から毒があると考えられていて蒲焼きのタレで食べるのではなく毒消しにしょうがをたっぷりぬって食べられてたって話もあるし、江戸時代ではフグを食べるのに許可がいらなくって、それで死人が出ていたなんて話もあったりして、実は「 食品 」として私たちの食卓に鶏や牛や魚がならぶまでには知らないだけで結構な歴史ロマンがあったりするんです。

ある意味、モンスターを食べるということは、こういった食文化の発生を垣間見ることなのかも知れない……なんてガラにもないことを言ってしまいましたが、とにかくこのマンガ面白い!

 

 グッときた一言 

食うか食われるか
そこには上も下もなく
ただひたすらに食はその生の特権だった
ダンジョン飯
ああダンジョン飯 

きっと、この大人の感想文史上もっとも短いグッときた一言になるのではなるんでしょうね。
確かに食うか食われるかの世界だったら『 食べる 』という行為は特権ですよね。
 

だって弱いモノは食べられることが前提ですから。
 

人間対人間以外の場所では人間は弱い。

作中も人間がかんたんにモンスターに殺されたりしているところを見るとこの世界は本当に弱肉強食なんだなーって思わされます。

でも絵柄とストーリーのせいで、あんまり悲壮感はないんですけどね。


 

 あなたも読んでみませんか? 

ネットなんかで話題になっているダンジョン飯ですが、ファンタジーの世界の食の探求という切り口はかなり面白い!

ただ対象年齢は結構上かな、って気が。

魔法ドーン!
斧でズバー!
剣でバスー!

みたいなド派手な戦闘シーンはほとんどなく、なんか淡々と物語が進む感じが好感をもてましたね、リアル路線って感じで。

魔法があったり、死人が生き返ったりするのが当たり前の世界でリアル路線って話もあれですが。

架空の世界を舞台にしたグルメマンガってよりは、架空の世界の食文化を考えるってお話の方が近いかも?

 作者について 

九井 諒子(くい りょうこ)
Pixiv出身のマンガ家。
2011年より商業誌にて作品の発表を開始。
2013年『ひきだしにテラリウム』で第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。

代表作に『 ひきだしにテラリウム 』『 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 』『 ダンジョン飯 』などがある。



 関連商品