RPG好きですか?
小生は、ふつうです。

若い頃は、もっぱらスピード感があるアクションが好きだったんですが、最近だとFPS→シュミレーションRPGとゲームの趣向がおっさん臭くなっていることを感じます。

いや、アクションも楽しんですよ?
ただわざわざスキルを高めるために、ムダに同じ敵と戦ったり、レアアイテムをゲットするために何回もモンスターを倒したりすると飽きるんですよね、コレが。

さて、今回ご紹介する本は『 マンガで分かる心療内科 』シリーズを手がけてらっしゃるゆうきゆう先生とソウ先生の『 心理研究家ゆうきゆうのスーパーリアルRPG 』です。

どの辺がリアルかというと……!


  ゆうきゆうのスーパーリアルRPG について 

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タイトルにもありますように、現実味たっぷりのRPGの世界が舞台です。
一応、モンスターとか魔法(?)とか魔王(?)とかは登場するのですが( ハテナの意味はあとで分かります )さすが心理研究家といいますか、人間嫌いと言いますが、ゆうきゆう先生のRPGに対するご指摘は鋭い!


『 マンガで分かる心療内科 』よりもコメントはかなりビターですが、まぁ、ブラックジョークと思って読む分には問題なく面白いかと。


ただ最後まで「 それが現実 」というスタンスで夢も希望もないので、夢見がちなお子さまにはとてもじゃないけどおすすめ出来ないっすね。

それに、この本を読んだ後にRPGにする気にはなれないね……。



どうしてくれるんだ、ゆうきゆう! 
2度と純粋な気持ちでドラ○エできなくなったじゃねぇかあ!!!


 3行でわかる 心理研究家ゆうきゆうのスーパーリアルRPG 

現実はゲームみたいに甘くねぇから!たいだいゲームの中で薬草とか食うけどリアルだったらHPとか回復しねぇから?ってかHPとか生易しいもんねえから!ついでに言う心理学的に旅で親睦が深まるとか、むしろ逆だからね!!!


身も蓋もない感じですが、これが現実。
ネタで言っているなら良いんですが、どこまでも真剣に突っ込んでくるし、RPGの設定にチェーンソーで斬りかかってくる感じだから、読んでて笑えるけれど切なくなるね。

これは好きな子に、気がついたら彼氏が出来ていたレベルの切なさに近いものがあります。

いやーあれって辛いですよね~。
ずっと「 あの子かわいな…… 」と自分ひとりで彼女のことを愛でてたらいつの間にか、他の男とくっついて、一緒に下校して、そのまま「 今日親いないんだ…… 」って彼女が顔を赤らめて……。



あぁ!現実なんてやっぱり糞だ!!!!

 

 ちゃんとした あらすじ 
どこにでもいる平凡な少年である「 三郎 」( 名前からして平凡、しかも兄も弟もいないの三郎 )が小さなころからの夢である勇者になるために旅にでるけれど現実は全く甘くない。

そもそも三郎は伝説の勇者の末裔でもないし。
勇者になるためには役所に書類を提出しなきゃいけない。
さらに、さらに、女戦士は現実路線でマッチョなおばちゃん!


などなど、救いようのない現実が三郎を襲います。


一応、モンスターとかは出ますが、ゲームのお約束よろしくお金を持っているわけでもアイテムを持っているわけでもございません!


しかも、モンスターを殺したら動物愛護団体からクレームがくるし( どこまで現実的やねん )。


旅に出ている間に母親が再婚していて、妹がいる。
楽しいRPGとは違ったリアル過ぎるRPGがここにある!
 

 作品感想 
途中まで面白いんですけれど、オチが毎回決まっててダレた。

絵柄はすっげー好みなんで、読んでて面白いんですけれど、最後の最後までリアル路線で救いがないのが、ちょっと……。


やっぱり創作物にありがちなカタルシスというか、救いというか、そういうのが無いから「 こりゃ女にモテないわぁ……」って感じのことを思ってしまいましたね。


まぁ、わかっちゃいるけど現実って突きつけられるとイヤですよね。
人がせっかく「 宝くじが当たったら~! 」ってホクホクしていると他所から「 どうせ当たんないよ 」とか言われたら冷めるし。

新車を買って「 事故るよ 」とか言われたらお前を引いてやろうか~!

って気分になるじゃないですか、きっとね小生のイメージではゆうきゆう先生って彼女と食事とか行った時に「 死んだ動物の肉食べてる 」とか考えている人だと思うんですよ。


でも『 マンガで分かる心療内科 』とかの下ネタ全開のときは面白かったのに、今回の作品はそういった”下”の部分がマイルドになりすぎてて勿体ない、と思いましたね。

勢い不足!
でも、ブラックジョークの数々はとても笑わせて頂きました。
 

 グッときた一言 

それが現実。

きっと、この大人の感想文史上もっとも短いグッときた一言になるのではなるんでしょうね。

他にもいろいろと候補があったんですけどね、前後の状況を説明しないと何が何だか分かんないし。

『 心理研究家ゆうきゆうのスーパーリアルRPG 』 を表している一言なので、今回はこの一言を選ばさせて頂きました。
 

 あなたも読んでみませんか? 

ゲームって良いですよね、救いがあって。
小生も、どこか遠くの可愛い女の子しかいなくって、男女比率が圧倒的におかしい場所でモンスターを倒しながら優雅に暮らしたいものです。


さて。


そんなことは、ありえないって知ってるの。
そりゃあ、この世界には野生動物以外のモンスターなんていないし、野生動物を許可無くかってに殺そうものなら、こっちが犯罪者、うん、夢がない。


それに猟師にジョブチェンジしたところで、モンスターならぬ野生動物から思わぬ反撃を受けて死んでしまうことだってさもありなん。


倒した野生動物が必ずしもお金に変わることを考えると、実在するモンスターハンター( 猟師 )の職業も楽ではないようです。


そりゃあ、そうでしょうとも。
一体どれだけの人間が「 ピギャーピギャー 」苦しそうな声をあげて泣き喚く豚や牛を食べるためとは言え、殺せるのでしょうか?

少なくとも「 むやみやたらな殺生はいけません 」と教育された日本人には難しい話しなんじゃない?

小生はグロ耐性がないのでムリです、ええ、絶対に。


そいういうリアル目線で考えるとRPGって結構残虐。


ただ、この本は小ネタ的に心理学的な教えが、そこそこ書かれているので少しは勉強になります。


とりあえず「 面白いそうだな 」と思われた方はご一読ください。


 作者について 

ゆうきゆう/著書
2008年に「ゆうメンタルクリニック」を開院し、2014年には、皮膚科・美容皮膚科である「ゆうスキンクリニック」を開院している金がきっと有り余っているであろうお医者様。

主な著書に『 おとなの1ページ心理学 』『 2秒で本音がわかる心理術 』『 マンガで分かる心療内科 』シリーズなどがある。

ソウ/作画
マンガであり、イラストレーターでもある。
進研ゼミやDOMOの広告漫画なども手がける。
作画、イラストを務めた書籍に『 モテるマンガ 』『 出口汪の論理的に考える技術 』『 マンガで分かる心療内科 』などがある。



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