一瞬で信じこませる話術 コールドリーディング あらすじと感想

小生は占いは否定派。
そもそも神様とかそういうものを一切信じていない無宗教者です。

正しくは、無宗教者になりました。

今まで先祖を敬い、仏壇に手を合わせてきましたが結果として私は鬱になり、大切な家族も失いました。


あ、のっけからヘヴィーな話ですいません。


とにかく、そんなこんなの辛い人生で神も宗教も占いも糞だ!ということがわかった小生は占い否定派になったのでした。

そして、今回ご紹介する本『 一瞬で信じこませる話術 コールドリーディング 』を読んでますます占い師というものはろくでもない野郎どもだということがハッキリしました。


  一瞬で信じこませる話術 コールドリーディング について 

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アナタは占いを信じますか?
まったく占いを信じないという人は、意外に珍しいかも。

ほら、朝のニュース番組の星座占いとか、血液型占いとか。

特に気にはしていないけれど自分の星座や血液型が1位になったら嬉しいじゃないですか?

あれ、根拠ないですからね。

実は小生、前職で占いコラムを担当したことがあるんですが、あることないこと適当なことを書き連ねていました。

あの占いを読んでいた人、ごめんなさい( 笑 )


まあ、昔から「 当たるも八卦当たらぬも八卦 」って言うじゃないですか?

それに某有名AAでは「 良い子の諸君! 信じるものがすくわれるのは足元だけなのだという事を肝に銘じておけ! 」と言われますように、無条件に信じたって良いことなんてありゃしません。


ということで、占い師の裏側をご紹介して行きましょう。


 3行でわかる 一瞬で信じこませる話術 コールドリーディング 

占い師が使っているテクニック、それが「 コールドリーディング 」。
身も蓋もないことを言えば、カマかけの技術だ。
しかも、この技術を使えば相手の潜在意識を自由に操ることもできるのだ!

突然ですがアナタは、きっとこんな人じゃないですか?

「 アナタは自分の能力があるにも関わらず、それを認められてないことを不満を思ったことがある 」

「 非現実的な夢を抱いて、それを諦めてしまう 」

「 大きな変化は怖いけれど、縛られたり制限されたりするのはいやだ 」

「 これまでの人生はほんとうに正しかったのかどうか疑問に思うことがある 」


スゴイ、当たってる!

そう思ったアナタは、良い鴨です。

この文章はコールドリーディングにおけるストックスピールというもので、ありたいなことを言うと「 誰にでも当てはまる 」のです。

さて、それでは本格的にあらすじを語りながら、種明かしをしたいと思います。
 

 ちゃんとした あらすじ 

占い師が使う相手の心を読むと思わせるテクニックが”コールドリーディング”です。


アナタの「 自分だけは特別だ 」という意識につけこんで、誰にでも当てはまることを当てるストックスピール。


これは雑誌の占いなどでもよく使われているテクニックです。


そして、相手の深層心理に訴えかけるズームアウト、ズームイン。


質問を質問だと気取らせないサトルネガティブ。


それらの相手の心を読んだと思わせるテクニックを使うことで、占い師は相手から信頼を勝ち取り、そして相手を自分に依存させる。

それこそが偽物の悪徳占い師の手段なのです!

この本によってコールドリーディングを知ることで、アナタは、もう占い師にだまされない!


 

 作品感想 

ずいぶんと昔ですがとあるマンガのコラム「 ホムンクルスの目 」というコーナーで作者の石井裕之先生がコールドリーディングを紹介したことから、小生はコールドリーディングというモノを知りました。


それまでは、占い師の手段とかまったくと言っていいほど知識がなく、なんとなく胡散くないものというイメージだけがあったのですが、具体的な手段を知ると、まさかここまで体系化されているものだとは思っていなかったので、驚いたことを覚えています。

ぶっちゃけ、タイトルが決め手になって、この本を買ったのですが思わぬ収穫がありましたね~!
 

メンタリズムともよく似てるのかも?

とりあえず「 俺は占い師なんかにだまされないぞ! 」って思っている人ほど読んだ方が良いですよ~。

 

 グッときた一言 

彼女が本当に欲しいのは、忘れたか忘れていないかという”事実”ではなく、アナタの思いやりのある優しい気持ちなのです。

彼女のん誕生日や記念日を忘れた時に使うコールドリーディングを紹介している場面での文章なのですが、なんというか人間の本質が現れている一文でしたね。


人間が本当に見たいものは真実ではなく、その人が見たいと思う”真実”。


この2つには否応もないほどの、大きな距離がある。


けれど、人間はそれでいいのです。

パンドラの箱の中身が盲目の未来であるように「 知らなければ幸せでいられる 」のです。


皮肉だねぇ……w


このコールドリーディングのテクニックもそういうもので、自分が相手に働きかけるのではなく、相手の潜在意識を利用して相手が動きたいという風に仕向けるというのが、占い師たちの手口なんです。

でもまぁ、それでいいんじゃないかな。


誰だって不幸な未来より、幸せな未来を信じていたいんだから。

それがたとえ、嘘だとしてもね。 

 あなたも読んでみませんか? 

占い師の手口を知るということは決して悪いことではありません。

しかも、そのテクニックがビジネスや恋愛の場で使えるとなればなおさら。

いろいろ使えるコールドリーディングのテクニックが本書にはいろいろと書かれているので、気になる人は絶対に読んだほうがイイ!


特にWeタイプとMeタイプに人を分けて相手の性格を把握するというテクニックはかなり実用性がある。

本書のネタバレになるので、残念ながらここではご紹介できませんが、カンタンなチェック項目を確認するだけで相手がどんなタイプで、どういう行動だと効果があるのかが慣れてくるとひと目で分かるようになります。

もしも、相手の服装や振る舞いをちょっと見ただけで相手がどんな人かわかったら、そして意のままに相手を気付かれないうちに操る事ができるとしたら?

そんな事が分かる本があったら買いますよね?

『 一瞬で信じこませる話術 コールドリーディング 』ってそんな本なんですよ!



 作者について 

石井 裕之(いしい・ひろゆき)
催眠療法やカウンセリングの施療経験をベースに独自のセミナーを指導。
あらゆるコミュニケーションに活かすことができる潜在意識のノウハウを公開している。

主な著書に『 コミュニケーションのための催眠誘導 「何となく」が行動を左右する 』『 相手の潜在意識から説き伏せる! ビジネス・コールドリーディング 』『 あの人の「特別な存在」になる法則~コールドリーディングDVDブック~ 』などがある。

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返事はいらない 感想とあらすじ

バブル、今の不況の日本からは考えられないほどお金が余り余ってしょうがない時代。

つい20年ほど前の話なのに、バブル後に生まれた就職氷河期の方やゆとり世代にとってはまるでお伽話のようなお話。

就職内定率は100%以上。

企業側は学生に就職してもらうために、数百万という経費をかけた……う~ん信じられない。


そう、かつての日本は豊かだったのだ。


いや、今も豊かだけどさ。
でも、みんな金ねーじゃん?
バブルの時代ってみんなちょー金あったらしいよ?

バブル世代ってみんなラクラク就職出来たわけですよ、ええ。

しかも、バイト代も今よりも馬鹿みたいに高くって、バイトの方が正社員よりも稼いでいたって今考えるとスゴイよね!


今回ご紹介する小説は、そんなバブルの時代の香りを残す宮部みゆき先生の『 返事はいらない 』です。


  返事はいらない について 

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『 返事はいらない 』はあの宮部みゆき先生の短編小説集であります。

お恥ずかしい話ですが、小生、実はこの『 返事はいらない 』が初宮部みゆき作品です。

名前は知っていたのですが、何故か今まで読む機会がなくって……。


さて、それは置いておくとして、本作品は短編小説集となっております。

表題の『 返事はいらない 』からはじまり。

『 言わずにおいて 』『 ドルネシアへようこそ 』『 聞こえていますか 』『 裏切らないで 』『 私はついてない 』

そして茶木則雄先生の解説で本書はなりたっております。


それではどのような話なのかをご説明させて頂きたいと思います。



 3行でわかる 返事はいらない 

時はバブル崩壊直後。年号が平成になってしばらくの女性の生き様を中心に描く小説だ。男にふられた腹いせで仕返しをする。以外な裏の顔を持つ小太りの女。ひょんなことから事件に巻き込まれた女などなど一筋縄ではいかない女性の顔が分かる小説。

今回、短編小説集ということで上手く3行にまとめきれていませんが、ここでネタバレを書いてしまうのはもったいない。

どんでん返しがあり、以外な結末あり、ちょっと無理があるストリートもなくはないけれど、それもまた面白いのがこの本の良いところなので、なるべくならネタバレは控えたいので、このようなまとめになってしまいました。

ごめんなさいm(_ _)m

本格的な作品の中身がみたいという方は、下記よりネタバレも含んだあらすじを書かせて頂きます!

 

 ちゃんとした あらすじ 
『 返事はいらない 』

付き合っていた男に振られたばかりの女は自殺を試みて登ってきた屋上に歳の離れた夫婦がいた。


2人に自殺を止められ、自分の話を聞いてもらっているうちに、彼女はある大きな”世直し”の協力をすることになる。

それは大手銀行の穴を突く、奇妙な強盗事件だった――!



『 ドルネシアへようこそ 』

地方から出てきた1人の青年は、周りの人々が浮かれている中、今日も速記の練習をする。


ただ、そんな盛り場を1人去るのは虚しく、いつも彼はイタズラで駅の掲示板に「 ドルネシアで待つ 」と行くはずのない彼には無縁のディスコの名前を書いて家路につくのだった。


そんな彼のイタズラに誰かが返事を書く「 ドルネシアに、あなたはいなかったわね 」と。


一体誰がこんなイタズラをしたのだろうか?


そして彼に、また返事が届く。

「 本当に待ってくれるの? 」


『 言わずにおいて 』

上司のセクハラ発言にブチ切れた彼女は、悩んでいた。

明日は、どんな顔で会社に顔を出せば良いのか……。


そんな彼女の前で一台の白い乗用車が事故を起こす。

運転手は死に際に彼女を見て「 あいつだ!あいつだ!やっと見つけた! 」と彼女を指さした。


しかし、彼女はそんなことを言われる筋合いはない……。

人違い?

いや違う、何か意図があってあの運転手は叫んだのだ。


『 聞こえていますか 』

おばちゃんの実家から引っ越してお父さんとお母さん、そして僕の3人での生活がはじまった。

でも、誰かが引っ越したばかりの部屋を覗いてる?


しかも、前に住んでいた人が使っていた電話には盗聴器が隠されていた!

僕が引っ越す前に住んでいたおじいちゃんは、もしかすると誰かに殺されたのかも……。


『 裏切らないで 』

ひとりの刑事が担当する事件。

刑事本部の人間のほとんどが「 自殺 」と判断する事件が腑に落ちない男は相棒と2人で自殺の裏付け捜査を続ける。

そこで浮かび上がってくる被害者の薄っぺらい人生。

果たして彼女の死は自殺か?他殺か?


『 私はついてない 』

同僚に借りた50万円の借金のカタに僕の従姉妹の姉さんはフィアンセからもらった指輪を取られてしまう。

しかも、その日はフィアンセの恩師と合う日だから指輪がないと……。

なんとか指輪の件は解決したけれど、姉さんについていってフィアンセの恩師に会ってみると「 この指輪は偽物です 」と言われて、その指輪を盗まれてしまう!


あの指輪は僕の母のものだったのに!

どうすれば良いんだ……。


 

 作品感想 

いや~面白かった!

さすがは宮部みゆき先生。

どの作品も面白かった。

平成に年号が変わってばかりということもあって、小生の知らない時代のお話でしたが、若者の意識って10年や20年たらずでこうも変わるんだなって気分にさせてくれます。

この小説には、バブル崩壊後の香りが漂っている!

小生はこれでも平成生まれなので、バブル時代のことは話でしか知りませんがみんなお金を使うことが大好きだったんですねぇ……って思いました。

登場する女性の多くは、強いけれど浅はかというか、バカというか。


小生のイメージでは、どの時代の女性も力強いものと思っていましたが、この小説の舞台になった時代の女性が、なぜ現在売れ残っているのかを考えるとなんとも腑に落ちる感じがしましたね。


作品としては、どれもしっかりミステリーをしています。


一番、意外だったのは『 ドルネシアへようこそ 』。


あらすじからも分かるように、人が死んだとか、強盗がいるとかいうお話じゃないんですが、しっかりミステリーしています。


 

 グッときた一言 

改札を抜ける。そこの伝言板いっぱいに、親しみやすい丸い文字で大きくメッセージが書かれていた。
ドルネシアにようこそ、と。 

『 ドルネシアへようこそ 』の最後の文です。

ドルネシアにあこがれていた青年が、あこがれのドルネシアへ向かう彼へあてたメッセージ。

まだJRに掲示板というものがあり( 2ちゃんじゃないよ! )。

メールが一般的でなかった時代を感じさせる一文でした。

小生はその頃はまだ赤ん坊だったので、バブルの時代をまったく知らないのですが、それでもバブルの時代に流されずしっかり生きた人もいたんだな、ということがわかってなんだか嬉しかったです。

 

 あなたも読んでみませんか? 

さすがは日本を代表するミステリー作家。
模倣犯よりもずいぶん前の作品ですが、面白かったですね~!

この方は、女性や子どもの心理を書くのがウマイ。

本書が出版された当初からずいぶんと長い時間が過ぎているため、その作品の受け取られ方も変わってしまったように思えますが、なんというか平成の歴史がそこには確かにえがかれていました。

「 平成生まれのAV女優がついにデビュー! 」とか言ってた時代がずいぶんと懐かしいように、平成もそろそろ30年を迎えようとしています。


その時代に生きる人間だからこそ、その時代のことがわからない。

もしかしたら、歴史ってそんなもんなのかも知れません。


この作品を書かれたばかりのころは、誰もが当たり前に思っていたことが20年以上もの月日が流れてやっとその時の歴史として認識されるようになったということが小生には新鮮でした。

うん、それだけでも古い本を買ってみるということは価値が有るぞ。


興味がある人は、ぜひ読まれてみてはいかがでしょうか?



 作者について 

宮部 みゆき
1987年「我らが隣人の犯罪」でデビュー。
日本推理作家協会会員でもあり、日本SF作家クラブ会員、誌幻影城ファンクラブ「怪の会」出身。

もはや日本を代表する女性作家の1人。

代表作に『 火車 』『 理由 』『 模倣犯 』などがある。



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ダンジョン飯 あらすじと感想

ども、突然ですがみなさん美味しいものは食べていますか?

小生は母親がメシマズだったおかげで、自分で料理をすることを覚え料理はプロ並みの腕前があります。

豚バラブロックを買ってきてチャーシューにしたり。
豚バラを加工してハムや燻製にしたりと金がないなりにお料理生活を楽しんでおります。


料理をしない人からすると、スゴイことかも知れませんが慣れてしまえば意外となんとかなるものです。


やっぱり人間たるもの食事は大事です。
それにどうせ食べるんだったら美味しいものが良いですよね?


それは世界が変わっても同じ!

特に生と死の間で生きている「 ダンジョン 」で戦う冒険者たちにとって栄養補給は重要。


そんなリアル(?)を追求したマンガが今回ご紹介する『 ダンジョン飯 』です。


  ダンジョン飯 について 

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ご紹介する『 ダンジョン飯 』の世界はモンスターやエルフ、ドワーフなどが登場する剣と魔法の世界。

古典ファンタジーの匂いがする作品です。

さて、ゆうきゆう先生の『 ゆうきゆうのスーパーリアルRPG 』に比べると夢がある方のリアルな冒険ものお話ですが、ここでちょっと実際にダンジョンに冒険するということを考えてみましょう。

藤岡弘、隊長よろしく冒険に出るわけですが、未知の世界に挑むのですから危険がいっぱい。

ダンジョン飯の世界でもダンジョンを攻略出来ずにたくさんの死人がでています。

魔法で生き返るけどね。


死人が魔法で生き返るのは置いといて、実際に未開の地へ冒険に行くということはかなりリスクを伴う行為です。


まず疫病やケガなどの備えはもちろんのこと、道中の食事や飲み物、着替えやテントなどもきちん整備しておかなければなりません!


それらを用意するのだって、ダタじゃないからお金がかかるし。
仲間を集めるのだって金がかかる。

人件費とかを差し引いて考えるなら、ダンジョン攻略でかなりのリターンが期待できなければ冒険は成功しない。


これは過去の大航海時代にも言えることですね。


まぁ、さすがにこういった”冒険にかかるコスト”まで考えだすとげんなりしてしまいますが、とかく冒険は金がかかる。

当然のことながら冒険者の食事はケチれない!

だってヘタをすると、そのグループの士気にまで関わるからです。

そういった意味でも食事って本当に大切。
疲労回復とか衛生的なことを考えたら、やっぱり栄養も取らなきゃね。


そういうRPGなどで見落とされがちな冒険者達の食事に焦点を当てたのが、このダンジョン飯というマンガです。

実際には実現不可能なダンジョン飯がいっぱい出てくるのも見どころです!

 3行でわかる ダンジョン飯 

妹がドラゴンに食べられてしまった!とりあえず逃げて体制を整えなければ……
でも急がないと妹を復活させることができない!でも、ダンジョンに行くには金がかかる。そうだ!お金を節約するためにモンスターを食べよう→モンスター(゚д゚)ウマー


そうなんです。

なんと妹が食べられてしまったんです。

ドラゴンに食べられた妹を助けるなんて無理そうな話ですが、ダンジョン飯の世界では切り刻まれた人間さえも復活することができるらしく( さすがにフンになった奴は無理らしいけど )。

まだお腹の中にいる妹を助け出すために兄がダンジョンへ行くというお話。

先述したとおり、ダンジョン探索には非常にお金がかかる。


特に食費!


だから食費を節約するために、モンスターを狩るを。

というのがこのマンガ。

うんで、冒険中にさまざまなモンスターを倒しつつ、罠を回避しつつ、いかにしてモンスターを捕まえ、調理し、美味しく食べるかというところがお話の中心になっております。


 

 ちゃんとした あらすじ 
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魔法があり、エルフがいて、ドワーフがいて、ハーフフットいて、人間がいて、モンスターがいる世界。
 

そんな世界で、ある日、墓地の壁から地下へと伸びる強大な空洞があらわれた。


その空洞からあらわれたボロボロの男はなんとその世界の王様で、その世界は魔物に襲われてヤバイらしい。

しかし、お約束とも言うべきかその巨大な洞窟のどこかには金銀財宝があって魔物でヤバイ世界の元凶である魔術師さえ倒せば国のとみをすべて与えようといって、ボロボロの男は消えてしまう。

かくして大海賊時代ならぬ、大冒険時代が幕をあける――。

そんな世界でそこそこの腕をもつライオス一行は空腹のせいでドラゴンに1人の女を食べられてしまう。

その女こそが、ライオスの妹だった!

チームメンバーのエルフの魔法によってダンジョンから脱出したはいいけれど装備品以外はなにもかもなくなってしまう。

いくら冒険者とは言え、金がなければ冒険に行くことはできない。

半ば諦めかけたライオス一行だったものも「 そうだパンがなければモンスターを食べればいいじゃない! 」の精神でモンスターを狩りつつ、ゆっくりと消化されている妹のもとへと急ぐ!


途中、大サソリを食べたり、バジリスクを食べたり、マンドラゴラを食べたりするが、これは生きるためであって決して趣味じゃないんだからね!

……というお話である。


 作品感想 

モンスターハンターみたいな作品というよりは、ほのぼのモンスターがいる日常系?

前々から興味があったので、思い切って購入してしまいましたがアタリでしたね!

絵柄も見やすいし、エルフの知的な雰囲気が( ・∀・)イイ!!

常識人であるからこそ苦労するってのが、これまたたまらない。


このマンガではモンスターを食べるということは、ちょっとした非日常行為であり、モンスターの調理法などは確立しておらずドワーフのおっさんにモンスターの正しい調理法を教えてもらうまでは、ライオス一行は弱小モンスターのまともな食べ方すら出来なかったのです。

ある意味、人類が動物を食べてきた歴史を垣間見ているような……。

お馴染みのスライムとかが臭みを抜くために柑橘系の植物の汁に洗われたり、干されてから食べるとか見るとなんかミョーに説得力があるんですよね。

ほら、うなぎも昔はその形から毒があると考えられていて蒲焼きのタレで食べるのではなく毒消しにしょうがをたっぷりぬって食べられてたって話もあるし、江戸時代ではフグを食べるのに許可がいらなくって、それで死人が出ていたなんて話もあったりして、実は「 食品 」として私たちの食卓に鶏や牛や魚がならぶまでには知らないだけで結構な歴史ロマンがあったりするんです。

ある意味、モンスターを食べるということは、こういった食文化の発生を垣間見ることなのかも知れない……なんてガラにもないことを言ってしまいましたが、とにかくこのマンガ面白い!

 

 グッときた一言 

食うか食われるか
そこには上も下もなく
ただひたすらに食はその生の特権だった
ダンジョン飯
ああダンジョン飯 

きっと、この大人の感想文史上もっとも短いグッときた一言になるのではなるんでしょうね。
確かに食うか食われるかの世界だったら『 食べる 』という行為は特権ですよね。
 

だって弱いモノは食べられることが前提ですから。
 

人間対人間以外の場所では人間は弱い。

作中も人間がかんたんにモンスターに殺されたりしているところを見るとこの世界は本当に弱肉強食なんだなーって思わされます。

でも絵柄とストーリーのせいで、あんまり悲壮感はないんですけどね。


 

 あなたも読んでみませんか? 

ネットなんかで話題になっているダンジョン飯ですが、ファンタジーの世界の食の探求という切り口はかなり面白い!

ただ対象年齢は結構上かな、って気が。

魔法ドーン!
斧でズバー!
剣でバスー!

みたいなド派手な戦闘シーンはほとんどなく、なんか淡々と物語が進む感じが好感をもてましたね、リアル路線って感じで。

魔法があったり、死人が生き返ったりするのが当たり前の世界でリアル路線って話もあれですが。

架空の世界を舞台にしたグルメマンガってよりは、架空の世界の食文化を考えるってお話の方が近いかも?

 作者について 

九井 諒子(くい りょうこ)
Pixiv出身のマンガ家。
2011年より商業誌にて作品の発表を開始。
2013年『ひきだしにテラリウム』で第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。

代表作に『 ひきだしにテラリウム 』『 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 』『 ダンジョン飯 』などがある。



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みんな!エスパーだよ! 感想とあらすじ

小生、育ちが悪い割に下ネタが苦手で「 う○こ 」とか「 ち○こ 」とかあんまり言いくたないですね。

高度なシモネタも苦手です……。

ただこういうのってマンガだと面白いじゃないですか?

本日ご紹介するマンガ『 みんな!エスパーだよ! 』はテレビ東京でドラマ化され、映画化もされた由緒正しきお下劣マンガでございます。


  みんな!エスパーだよ! について 



作者はかの名(迷?)作『 デトロイト・メタル・シティ 』を描かれた大分が産んだスター若杉 公徳先生。

最近は進撃の巨人の作者さんに押され気味ですが、この人だって立派な大分出身の漫画家さんです。


お分かりのとおりこのマンガに登場する主要人物は「 エスパー 」つまり、超能力が使えます。


マンガ版とドラマ版では微妙に設定が異なり、マンガ版は大分の犬飼という非常にマイナーな地域のお話だったのですが( たぶんマンガの方が都会だ )ドラマでは愛知県に変更されています。

まぁ、愛知県も場所によっては田舎ですが、そのためキャラクターのセリフの方言が微妙に変わっているので見比べてみると面白いかも?


 3行でわかる みんな!エスパーだよ! 

高校生の鴨川嘉郎は思春期まっさかりのむっつりスケベ。ある日突然テレパシーが身についたのはいいけれど、世界平和なんて守れそうもない!恋する浅見紗英を守るためあれやこれやするけれど上手くいかない!どうしよう!


だいたいのストーリーはこんな感じです。

絵柄的にも分かる通りAKIRAとかそういうレベルの超能力はしばらくは出てっきません。

途中で路線変更したのでしょうか?

ストーリーが続くに連れ大分県だけでなく、日本全土を恐れさせる凶悪事件が多発するようになります。

どうする犬飼!

第1巻はゆる~く、エロ~く。

そして下品!

TENGAとか普通に言っちゃってますし。

その他もろもろライブドアブログの規約すれすれのお下劣なキワードが多数出てきますので、下ネタ耐性がない人は読まれる際にはご注意を。


 

 ちゃんとした あらすじ 

主人公である大分県野津町に住むふつうの高校生だった鴨川嘉郎(かもがわ よしろう)は突然相手の心を読むテレパシー能力に目覚める。

彼はそのテレパシー能力をつかって、世界を恋する東京からの転校生である浅見紗英を守ろうとするが、いかんせんテレパシー能力だけでは限界がある。

そんな折、同じく超能力に目覚めた人間がいると知り、調査に乗り出すがそいつらはことごとく残念な変態野郎ばかりで「 自分の欲望 」のためにしか超能力を使わない!

数々の微妙に使えない超能力をもつ仲間たちと騒がしくも平和な生活をおくっていた嘉郎だったが、彼らの前に残虐な敵があらわれる。

嘉郎は仲間たちと共に敵の凶行を止めるため、超能力者同士の戦いに挑むことになるのだが……?


 

 作品感想 

大分県に住んでいたこともあって、犬飼は知っている地域だったので野津が舞台だと知ったときには変な声がでちゃいました。


もともとテレ東の深夜ドラマだったころに見ていて、気に入った作品だったので、マンガも読んで見ましたが……。


個人的にはマンガ版よりもドラマ版の方が勢いがあってよかったかな?

サービスシーンも妙に生々しくてオカ……けふんけふんになるレベルだったし。


ヒロインの女の子も可愛かったし。


マンガはね、絵がね……。


うん、やっぱりクラウザーさんだわ。


というか、マンガに出てくるシーホースのマスターをしているキャラクターの永野輝光を演じるマキタスポーツさんが超そっくり!


もはや、あの人としか思えないレベルでそっくりです。


うん、すげぇ似てる。

しゃべり方とかもそれっぽいし、役者さんって改めてスゴイなと思いました( 小学生か! )。

 

 グッときた一言 

僕は僕の人生の主人公になれる

あなたの物語の主人公は、本当にあなたですか?

キレイごとを言えばみんな自分という物語の主人公。

でも現実は、主人公みたいな人生を歩んでいる人に比べて、自分の存在はちっぽけで惨め。

そんな人生を歩んでいて、特別な力に目覚めたら「 やっと主人公になれる 」って思ってもしょうが無いし、小生も多分思うでしょう。

でも、やっぱりみんな誰でも主人公なんだから、主人公として生きていくべきだよね!

もちろん、どんな物語の主人公かは人それぞれだけど。

 

 あなたも読んでみませんか? 

絵的にあまりスキじゃなかったですが、結構面白いマンガでしたよ!

下品な笑いが好きだという人なら大丈夫。
後半はちょっと毛色が変わるけど。

個人的にはやっぱりドラマ版がスキでしたね。

しょーもないストーリーなのはそのままでしたが、役者さんたちの高い演技力のせいでより奥行きのあるストーリーが繰り広げられています。

主題歌である高橋優さんの「(Where's)THE SILENT MAJORITY?」も良かったし、ユーチューブでも動画が上がっているので興味がある人は、マンガ、ドラマともに楽しんでみてはいかがでしょうか?
 

 作者について 

若杉 公徳
大分県大野郡犬飼町出身の漫画家。
代表作に『 デトロイト・メタル・シティ 』などがある。


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フリーライターになろう! あらすじと感想

BOOKOFFによってずいぶんと古い本を仕入れてきました。

1999年発行の『 フリーライターになろう! 』。

当時のフリーライターの生態と共に、今も変わらないフリーライターという生き物がわかる一冊。


この本の内容を一言で語るなら「 現実は甘くない 」ということのようです。

そこら辺は、後で詳しく書きますが……。


まあ、今も昔もフリーライターとか在宅ライターとかを目指す人は、表街道は歩けない人間が何かを伝えたいという思いだけで、なんとかえっこらよっこら生きているというのが、今も昔もフリーライターという存在のようです。

でも、今のご時世ふつうに働いていてもまともに生活できるかどうかはわからん。

ボーイズ・ビー・アンビシャス!
少年よ大志を抱けとはよく言ったもので、とりあえず「 誰かに何か伝えない! 」という思いがフリーライターとして生き続けるだけの理由になるのです。


あぁ確かに、思い当たるフシが……。


   フリーライターになろう! について 

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この本が発行された1999年代。
ノストラダムスがどーのこーのとか。

世はまさに世紀末とか。
.
オカルト全盛期で今じゃ信じられないぐらい、UFOや心霊特集がテレビで取り上げられていた時代。

そういえば、インターネットも無かったなぁ……。


IT技術の発展により、地方でほぼニートみたいに暮らす小生でもなんとかライターとして生きて行けるんだからイイ時代になりました( 遠い目 )。


さて、この本の内容は1999年代のライターとして働く方々の悲喜こもごもを、実際にフリーライターとして生きている中村堅太郎先生が書かれたエッセイです。


この本を読んでわかったこと。それは

現代に生きててよかった!

[ 3行でわかる  フリーライターになろう! ]

フリーライターの仕事は楽じゃない、軽い気持ちならやめとけ。
それでもフリーライターになりたいなら文章能力は役に立たない!
必要なのは行動力と一般常識だ!


フリーライターというとアウトローの代名詞みたいなところがありますよね。
たしかに東京でブイブイ言わせている本当のフリーライターさんは、一筋縄じゃいかない人が多いような。


まぁ、それぐらいの図々しさがないと生きていけないのが出版業界というものですが、その出版業界の中で傭兵よろしく必要なときだけ使われて、要らなくなったらポイ、ですよポイ。



そういう状況を考えると、決してフリーライターはイメージされているように楽な仕事じゃありません。


給料だって不安定だし、どんな仕事も断れない。

うん、今からでも転職したい。


それでも小生のような文章を書くことだけはやめられなかった甲斐性なしのロクデナシはフリーライターとしてしか生きていけないのです。


そして、おまんまを食いつなぐためにはクライアントに好かれなくっちゃいけない。

クライアントの信頼を獲得するために、高飛車な態度では生きていけないのは、どの世界でもおんなじなのです。


う~ん、ライターとして働きやすくなったとは言え、厳しい現実は今も昔も変わらないようだぞぉ……。

 

 ちゃんとした あらすじ 

フリーライターになるためには資格も資産も必要はありません( 1999年当時の話しね )。

裸一貫から働くことができる気楽に見えるお仕事、フリーライターはイメージほど楽じゃない。

完全な実力主義の世界であり、お手軽なフリーライターになるコースなんてものは存在しない、まさしく蛇の道は蛇みたいな行き方をする人が集まる掃き溜めのようなお仕事がフリーライターという仕事なのである。


そして、意外に思われるかもしれないが、フリーライターとして生きるのに大切なのは文才よりも常識。


今はネットで気軽にWEBライターの仕事がありますが、1999年まではフリーライターの主戦場は東京。

現在も出版社の多くが東京に集中しているように、本格的にライターとして食っていこうと思うなら、東京に出ることは必須なのだ!

で、良い文章さえかければ生きていけるかのように思われがちなフリーライターのお仕事ですが、多くの仕事は力技。


取材して、文字書いて。

取材して、リライトして。

また取材して。


その結果、なんとか食うに困りつつも生きているのが当時の( もしかしたら今も? )フリーライターという悲しい生き物なのです!

まぁ、でも誰でもなれるフリーライターには、いくつかのルートがあり、本気でフリーライターになりたいなら、この本を読めばそのルートが分かる……というのが本書の内容であります。

あくまで1999年の時の、というお話ですがこの業界は今も昔もあまり変わっていないような。

ただネットで小生のように似非フリーライターとして生きることはできるようになっているので、フリーライターのハードルは低くなったのかも? 



 

 作品感想 

今も昔も虐げられる人々がいるということです。

弱小ライターなんて虐げられるのが好きなMな人しか続かないようなお仕事でしょう。

幸いなことに、出版社関係の仕事は多くない小生ですが、不況になりつつあった1999年代のフリーライターは今よりも苦労が多かっただろうなぁ……と同情します。

今だって、クラウドサービスとか使って仕事しているライターは「 数こなしてナンボ 」みたいな世界で値段に見合わないような金額で働いているわけです。

現在進行形でネットで
ライターとして働く人の多くは主婦なんじゃないかな?

東京の出版社でフリーライターとして働く人は、今も昔も癖のある人ばかりだろうけど、そういう人はこの本を地で行っているらっしゃるハズ。

ただ、今は取材ができるだけじゃなくって、写真がとれなきゃダメ出し、最低限のパソコン作業( フォトショップとかイラストレーターとか )が出来なきゃだめだから、若干難易度は高めかも?

ただネットがこれだけ普及してきて「 ライターやってます 」って人よりも、格段に読ませる文章を書く人が増えてきたことを考えると、フリーライターという形は変わっていくのかも知れませんね?


 グッときた一言 

フリーライターにだけ許された権利というのは、貧乏になる自由を選択できるということだ。朝の”通勤電車”で荷物のように運ばれていくサラリーマンというのは、あれは「貧乏に成り損なった」人たちなのです。


実はこれ『 フリーライターになろう! 』の最後の一文なのですが、この文章だけでも「 この仕事は金にならねーぞー 」というオーラがぷんぷんしているのがお分かり頂けるだろうか。


確かに小生だって、やり直せるなら小学生からやりなおして、いや生まれる前から、いや精子の段階からやり直して「 強くてニューゲーム 」  みたいな状況で生きていたいものです。


うん、もしそんな人生だったら、この仕事はしないな、絶対。


でも、なんの因果かこれでなんとか飯が食えているんだからしょうが無い。


そう、俺は貧乏を選んだのだ!

そう言って胸をはるぐらいしか負け犬は生きていけないのだ。
しかし、いつまでも負け犬でいるつもりはないけどね……。


 

 あなたも読んでみませんか? 

フリーライターを志す方は、昔の本なので、あまりあてにはなりませんが、ご一読されることをおすすめします。

何にしても著者である中村堅太郎先生の、語り口が良い。

さすが古くから文章を書いて生きているだけあって、脂が乗っている文章で読んでいると気分が良くなる。


確かに悲壮感たっぷりのフリーライターのお仕事なんてものは語れるんだろうけど。

あえて明るく生命力にあふれた文章を記されていることから、この人の強さが分かります。


また、合間合間に収録されている当時の女性フリーライターの実像が、これまた悲惨ながらもユニークで面白い。


「 あの時代ってこうだったな~ 」と思い返しながら読んでみると、発見がある、そんな本。


大人しいエッセイとは違う、いぶし銀のギラギラとした文がお好きという方は、一読されてみてはいかがでしょうか?


 作者について 

中村堅太郎
1942年福岡県生まれ。週刊誌記者を経て、編集プロダクションに籍を置き、雑誌、広告の仕事に携わるが、92年より執筆に専念しフリーライターという茨の道へ。

主な著書に『 郷に入って、郷に屈せず 』『 素適を売る納得!を頂く―4LDKの達人「ナイス」の考え方 』『 素適商売十四話 』などがある。


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