そして父になる あらすじと感想

同名映画に主演された福山雅治さんが結婚されましたね。
どうでもイイけど、あの甘い顔でアラフィフですよ、あの人?

アレでもうすぐ50代とかスゲー……。


さて、今回ご紹介させて頂く一冊は『 そして父になる 』です。

「 やっと 」でも「 また 」でもなく「 そして 」です。
意味深なタイトルですが、呼んでみると「 あーなるほどね 」って思うタイトルになっています!


  そして父になる について 

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日本の父親って、ちょっと前まで「 家族だけど家族じゃない 」みたいなとこあったじゃないですか?

平日は仕事、仕事で家に帰ってくるのは妻と子どもが寝静まってから。
朝も早くから通勤電車に揺られて、休日も休日で仕事だったり、接待だったり。

こんなステレオタイプの”忙しいサラリーマン”って父親も珍しくないのが現代社会日本。
そんな現状において父親って改めて考えると難しいポジションですよねぇ……。

辛くても弱音を吐けないし、子どもがある程度成長すると、父親なんて「 邪魔 」って言われる。


テレビドラマが創りだした父親の偶像なのかも知れませんが、それでも一生懸命働いているのに、子どもに尊敬されない父親って多いイメージです。


さて、そんなステレオタイプの父親とだらしないけど情に厚い父親の2人の子どもが入れ替わってしまったから、さぁ大変!





入れ替わってしまった子どもの処遇はどうするのか?
交換するのか?そのままなのか?それとも……?



 3行でわかる そして父になる 

エリートサラリーマンで出世街道まっしぐらだった野々宮良多の6歳になる子どもは取り違えられた赤の他人の子どもだった――。血の繋がっていない子どもと自分の血を引く本当の子ども。果たして彼らの家族はどのような決断をすることになるのか?

タイトルだけで、なんとなくイメージできるお話ですが、それでもやっぱり面白い。


エリートサラリーマンの野々宮良多に対する相手側の父親、斎木雄大はうだつの上がらない見た目はダメおやじ。


対象的な2人の選択にばかり目が行ってしまいがちですが、彼らと取り巻く”妻たちの心情”にも注目して欲しいところ。


 ちゃんとした あらすじ 

大手建設会社に勤めるエリートサラリーマンの野々宮良多は妻のみどりと6歳になる息子の慶多がいた。

エリート街道をひた走ってきた自分と比べると、息子の慶多は妻に似て優しすぎるし、リーダシップもない。

自分にはあまり似たなかったな、と思っている彼のもとにみどりが出産時に入院していた病院から連絡が入る。

それは息子の慶多は自分の息子ではなく、赤の他人だったのだ。


本当の自分の血を引く子どもは良多からすれば劣悪な環境にいた。


満足行く教育は成されず、兄妹だちも躾がなっていない。

病院側に進められ相手側の家族と息子同士を交換することになるが、その度に自分が慶多に足りないと思っていたものを血の繋がった本当の息子、琉晴に垣間見る。

しかし、そんな慶多の思いに傷つく、妻のみどり。

理想の人生を歩んでいたはずの良多の人生は”子 どもの取り違え ”のせいで少しずつ狂い始める――。


 

 作品感想 

エリート街道まっしぐらだった良多が子どもの取り違えのおかげ(?)で家族の大切さを改めて知る、というのがこの物語のコンセプトのようでした。
 

確かに子どもが小さい間は良多みたいな父親よりも雄大みたいな父親の方がいいんだろうけど、子どもが中学生になり、高校生になり、大学生になった時に果たして取り違えられた子どもは自分の出自を恨まないのか……?
 

うがった見方ですいません!


「 八日目の蝉 」でも、誘拐された娘はいつまでも本当の母親を母親として認識できず結果的に両親を恨む感じになりましたが、取り違えられた子どもはどう思うのでしょうね。


だって、明らかに家柄が違いすぎて今後、すっげぇ格差が生まれるハズ。


まぁそれでも雄大の方は貧乏だけど温かい家庭で育っているから、子どもはグレたりはするけれど、将来まっすぐ育つのかも?

うーんでも、大人になってからは、絶対に良多の教育方針に慶多は感謝することになると思うんだけどなぁ……。

 

 グッときた一言 

「そうだよな。でもな、六年間は……六年間はパパだったんだ。できそこないだけど、パパだったんだよ」

ラストのラストで良多が慶多を抱きしめて言う一言です。

タイトルが「 そして父になる 」なんだから、やっぱりこの一言こそがグッと来る一言でしょう。

今まで厳しい優しさのない自分を恥て、自分はそれでも父親として、慶多の父親として一生懸命頑張ってきたんだ、という良多の思いが溢れ出ています。

たぶん、この瞬間に良多は本当の意味で父親になったんでしょうね……。

 

 あなたも読んでみませんか? 

父親の思いばかりが注目されがちですが、その裏で子どものために一生懸命になる母親の気持ちというのも上手に表現されていて、本当に良い小説でした。


父親の方は割り切れるかもだけど、母親となるとねぇ……だって子どもと向き合う時間が長いんだから「 この子はあなたの子どもではありません! 」と言われて「 ハイそうですか 」といくわけがない。


そういった大人たちの葛藤を描く、一冊。
改めて良かったです。

割りとヘビーな一冊ではありますが、読み応えバツグンなので、気になる方はぜひどうぞ。


 作者について 

是枝裕和
日本を代表する映画監督の1人で数多くの賞を受賞している。
主な作品に『 誰も知らない 』『 空気人形 』『 そして父になる 』などがある。


佐野 晶
東京生まれのフリーライター。
ドラマや映画などのノベライズを手掛ける。
主な著書に『 ナポレオンの村 』『 トイ・ストーリー3 』などがある。


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かわれて候。 あらすじと感想

どうも、鬱で死にかけていました……。

まぁ、そんなことはどうでも良いとして

大人の女性って良いですよね!

悲しいかな歳を取ったら大人の女性が自分よりも年下になってしまうのが、おじさん悲しい、悲しい……。

今回ご紹介する一冊は美大生と絵本作家と一匹の猫の生活を描く『 かわれて候。 』です。


今までLINEマンガで連載していたのですが、打ち切り?にあってしまい現在続きが見られるかどうか不安定な状態です。

絵柄的にもストーリー的にも好きなマンガだったので、今後どこかで連載してくれると良いのですが……!


  かわれて候。 について 

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かわれて候。はLINEマンガで連載されていたLINEオリジナルのマンガです。

何気にLINEで連載された初のオリジナルマンガだったりします。

物語は、美大生の日常と影を抱える1人の年上の女性と猫が中心のヒューマンドラマです。

作者はこのマンガが初連載だった白川蟻んさん。

いい感じでストーリーが盛り上がるところで、残念ながら打ち切りとなってしまったので、現在1巻までしか発売されていませんが、その優しい雰囲気の物語が展開しています。


確かに、ドコかで見たことがあるような人間関係の構図はありますが、そこはご愛嬌として。


でも、絵柄はキレイだし、登場する女の子がみんな可愛いのが小生的にはツボでしたよ!



 3行でわかる かわれて候。 

先輩から強引に家を借りることになった美大生の高屋。誰も住んでいないハズの家に住んでいたのは絵本画家の女性と一匹の猫。ウマが合わない男と女と一匹が繰り広げるストーリーとは?。

男と女がひとつ屋根の下に住んで何もないわけがない!

ええ、その通りいろいろありました。

最初はウマが合わなかったのに、いっしょに生活すると情が移るんですよねぇ……。


でもね、LINEマンガで連載されていた最終話までキスだけにとどめていた高屋くんは偉いと思うね、ボク。

だって黒髪ロン毛でお姉さん系って女性に多くの男性は弱いハズ。


しかも、たま~に弱いところを見せたり、だらしない所を隠さないって所もポイント高いっすよね。

展開はありきたりっちゃありきたり、なんですが、まぁそこを楽しめるかどうかがポイントなのではないでしょうか?


七面倒臭い男女の感情の機微があまりないのが個人的に好感が持てました!


 

 作品感想 

打ち切りになってしまったのが残念!

どうして突然終わってしまったのでしょうか……小生すっごく楽しみにしてたのに。


猫をリアルに描いているから、あんまり猫ちゃんはそこまで可愛くないですが、登場する女性は芯がしっかりしててイイ!


どこぞの少女マンガみたいにウジウジウジしてないから男性でも気兼ねなく読めちゃいます。


ただね、もっと続いていて欲しかったんですよ。

気になるところで終わっちゃった……というか終わらされた?


変なところで風呂敷広げてるから「 あれぇ? 」と思ってはいたんですが、コレは最終巻を待つしかないんじゃないでしょうか。


しかし、LINEマンガってマンガ媒体としてはどうなんでしょう?


売上と人気が見えないからアレですが、結局は他の雑誌から美味しいとこどりするしかないなら、独自コンテンツの開拓は難しそうだなぁ……。

 
 

 あなたも読んでみませんか? 

絵柄はキレイであんまり恋愛恋愛していない恋愛マンガなので、絵柄が気に入ったらとりあえず買い!


ほのぼのとしたストーリーもあるし、大学生ならではの進路などの悩みなど同年代の人なら共感しやすいんじゃないかな?

ステレオタイプのヒロイン!って女性はいないけど、しっかりとした女性が好きな人は『 飼われて候 』を呼んでみてね。



 作者について 

白川蟻ん
「アーチャーズ・カルテット」でアフタヌーン四季賞を受賞。
LINEマンガにて『 飼われて候 』を執筆。

現在の代表作は『 飼われて候 』。今後の連載に期待!

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小さなことにくよくよしない88の方法 あらすじと感想

小さなことにくよくよするな!

……って言われるけれど、くよくよしないって難しいことよねぇ。
「 ごめん、この仕事打ち切りだから 」って言われたら、そりゃあ一晩ぐらいやさぐれたくなりますよ。


「 これ書きなおしてください 」とか「 こんなこともできねーのか! 」

ホント、言いたい放題言いやがって!!!


と思うことは多々あるのですが、そういう時にちょっと考え方を変えてみると小さなことにくよくよしなくなるようです。




  小さなことにくよくよしない88の方法 について 

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本書に書かれている88の方法は、生活、というか仕事を楽にする生活の知恵みたいなものです。

どこまで役に立つのかは、人それぞれですが、まぁ88個もヒントがあれば一つぐらいは参考になることがあるというものです。

人生哲学……というほど深いことは書いていませんし、中には「 本当に役に立つの? 」ってこともありますが、まぁ考え方次第ってことですよねってことがいろいろと書かれています。

さて、どんなことが書かれているかというと……。



 3行でわかる 小さなことにくよくよしない88の方法 

心理学者であるリチャード・カールソンが書く、ストレスが多い現実の世界をいかに快適に前向きに生きることができるかということを88個のヒントを使って紹介するというのが本書の内容です。

88個も、よくもまぁ考えたなぁ……ってぐらいアレコレ書かれています。


「 1日30時間あると思ってないか? 」とか「 生きてるだけでまるもうけ 」とかドコかで聞いたことがあるような、ヒントもいろいろと書いていますが、それなりに良い事を書いてます!

さすがは心理学者とでも言うべきなのでしょう。

中にはボッチな小生には無理な「 友人にお説教を頼む 」とか「 尊敬できる友人に会いに行こう 」とかも書いています。


最悪88ページで終わりそうな本書ですが、実際に作者がどうしてこんな風に思ったのかも書いているので、人生のハウトゥー本として使えるのかも?


 

 作品感想 

別にそんなたいした事は書いていません。

なんか、ありきたり。

よくある自己啓発本って感じでしたね……。

作者がアメリカ人ということで、日本とアメリカの差ってやつも関係するのかも知れませんが、中には「 はあ?何いってんの? 」と言いたくなるようなこともチラホラと。


小生がいろいろ自己啓発本を読んでいるってことも原因かも知れませんが、それにしてもどこかに書いてありそうなことばかり。

うん、買って損した!


ただ、表紙のしろくまさんは可愛かったので、そこだけは良かったかと。

中には「 お、コレは! 」というモノも探せば、よーく探せばあるので人によっては買う価値あるんじゃない?

 

 グッときた一言 

人生はテストだ。テストにすぎない

人生ってやつに何を求めるのかは人それぞれでしょう。

小生的には人生って「 糞だ! 」とかぐらいにしか思っていませんが、人によってはテストぐらいに考えた方が気が楽になるのかも。

「 テストだから 」とか「 本番じゃないから 」とか前向きに考えていたら人生が楽になるよーな気がしないでもありません。

生きていて辛いって人は「 所詮テストだから 」ぐらいに気楽に考えたらいいんじゃないかなぁって感じです。

 

 あなたも読んでみませんか? 

88ページとは言わないまでも、100ページぐらいで収まりそうな生き方が楽になるメゾット本でした。

別に、作者の方にも翻訳者の方にも恨みはありませんが、なんつーかもうちょい特別な感じのする88個のヒントが欲しかった。

うん、まぁ、でも人生で苦労しているという人はいいんじゃない?

とにかく気になる人は読んでみてはいかが?



 作者について 

リチャード カールソン
心理学者であり、コンサルタントでもある。
テレビやラジオへの出演などで活躍。

主な著書に『 小さいことにくよくよするな! 』『 運がよくなる77の方法 』などがある。

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美女と野球 あらすじと感想

『 美女と野球 』。

悪ふざけみたいなタイトルですが、中身も悪ふざけみたいなエッセイ本です。

だって書いている人が、そもそも悪ふざけ大好きみたいな人ですからね。
今回ご紹介する本の作者は、今や俳優としても活躍している『 リリー・フランキー 』さんでございます。


このおっさん、いい感じで渋くって好きなんですよね。
小生がこの人を知ったのは、フジテレビがまだ面白いバラエティ番組を量産していたころ。

ココリコミラクルタイプってバラエティ番組があったんですが、そこでひとことぼやくエロ~いダンディなおっさんが、この人だったのを良く覚えています。


それではリリー・フランキーの初のエッセイ集となるはずだった( ”はず”という理由は後で分かるよ! )、美女と野球についてご紹介していきましょう。




  美女と野球 について 

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タイトルは美女と野球となっていますが、別に野球のことなんてほとんど書いちゃあいない。

書いてあるのは、やれ女だ、やれ糞だ、やれ包茎だと下ネタ方面がかなり濃厚!

今でこそ、いろんなドラマや映画、NHKなんかに出演してらっしゃるリリー・フランキーさんですが、うん、やっぱりココリコミラクルタイプのころから変わってない変態親父だ。


ただ文章はかなり読ませるし、面白い。
笑えるエッセイ本なんですが「 クスリ 」ではなく「 コイツ馬鹿だ! 」って方の”笑える”ですね。


ちなみに、この本はリリー・フランキーさんのデビュー作になるはずだったのらしいのですが、めんどくさがりなその性格のせいで( 本人は愚鈍な性格と言っているけれど )なんと、3冊目にして出版される自体に。


やっぱり芸能に関わるヒトって、どっかぶっ飛んでいるもんなんでしょうかね?



 3行でわかる 美女と野球 

とにかく俺は犬がスキだ。それからエロいことがスキだ。仕事の関係でいろいろ変な奴にもあうし、女とヤリタイ放題もやってる!それでいいじゃないか!それが人生ってやつだろう?それとオタクをバカにすんじゃねぇ!

エッセイなんでストーリーも糞もないので、こんな感じだという触りだけ。

いろいろなことに文句を言うというよりは「 俺はこう思ったぜ!ロックンロール! 」みたいに言いたいことを言いたい放題言っている、過激な本で有るということがわかっていただけたらなによりです。

出版された年が1998年、世紀末ということでずいぶんと昔を思い出させてくれる内容になっていますが、なんというか人間の営みってやつは対して変わらねぇんだなぁと。
 

 ちゃんとした あらすじ 

だらしないサービス精神と中途半端な正義感。

見た目ほど口が回るわけでもなく、言いたいことはハッキリ言わないけれど、それでも書かなきゃいけないのが渡世人の辛い所。

ま、僕渡世人じゃないけどね。


ある時は司会の仕事をして( リリー・ママンキーにタクシードをダンボールいっぱい送ってもらったから )。


ある時は本職風のおっさんとフィリピンパブの女性たちと戯れ。


ある時はひきこもりの双子に「 で、君オ○ニーとかするの? 」とか聞いちゃう常識では計り知れない男が、このリリー・フランキーなのである。


学生時代は先輩に女子のブルマを盗まされたり、友だち同士で○ン毛を見せ合い、毎日友だちの○ン毛発育状況を確認したりとまぁとにかくハチャメチャな男なのである。

そんな男が自分勝手に、社会に刺身包丁を突き刺すかのように自分勝手に語るエッセイが面白く無いわけがない!

エログロナンセンスな昭和の香りがするエッセイ、それが『 美女と野球 』なのだ。

 

 作品感想 

ここまで下品なエッセイも珍しいね、というのが本書の感想。

うん、まぁ、なんていうかコメントに困る内容が多くてホント困るw


中には「 オカンがガンになった 」とか深刻な話もあるんですが、そこらへんも軽快というよりは、おふざけ満載な語り口で語られているから疲れずに読めるし、不思議なんだけど元気になれる!

あーこういうアホな考え方もあるのかーって思わせてくれるし、チョイチョイキツ目のボールも放って来るんだけど、それも抵抗なく読ませてくれるのはスゴイと思ったね、うん、この人みたいな文章を書きたいとも思った。

特に小生が気に入っているのはアイドルオタクとアイドルとの関係を書いた「 アミーゴたちと走った日々 」って話で、一昔前のアイドルブームにどっぷりハマったオタクたちのお話だったけれど、なんつーかオタクのプライドみたいなもんを感じたアツイ話だった。


この本で語られるアイドルオタクたちは、アイドルに対して情熱を持っていたし、かなり迷惑なこともやっていたけれど、アイドル音楽に対しては一生懸命な奴も多かった、らしい。



一昔前のアイドルオタクたちは、人生のそのほとんどをアイドルにつぎ込み、自分の人生なんてものはおまけにしか過ぎないような生活を送っていた!……らしい。

どこまで本当なのかはらないけれど、この話はとても印象深く小生の中で残っている。

そういやオタクって気持ち悪がられたけど、それでも知識だけは凄かったよな~ってこの話を読んで古き悪き、今も悪きオタクたちのことを思い出してしまった( かくいう小生もオタクだが )。


 

 グッときた一言 

ボクもなまじ常識があるためになんで側で苦労することが多く、いつかは”そーなんだから側”に行きたいと思っているのだが、先日、前述の編集長に「コスモポリタンの時代だよな」と言われ、また「なんで!?」と答えてしまったのでした。

世の中、生きていると何かしら「 なんで!? 」と聞き返してしまいたいことが多々ある。

うちら、フリーライターの仕事なんて「 なんで!? 」と言ったが最後「 あ、別に仕事しなくてもいいからね? 」と言われかねない弱い立場で、とにかく相手に同意して「 そーですねー 」とか「 わかりましたー 」と言うしかないわけであります。

ただ、こう仕事をふる側は楽なものこっちが「 なんで!? 」と思っても「 そーなんだからしょーがないじゃん 」で済まされてしまう、うぅ、気楽に言ってくれるよ、全く。


まぁこういうのって日本人社会に多い!

上司に「 ○○だからやっといて 」とか「 残業代でないから 」とか言われても「 なんで!? 」と聞くのはどーしてもハバカラれてしまうのが悔しい!

できれば小生だって気楽に「 そーなんだからしょーがないじゃん 」側に回りたいんだけど、こればっかしは金と権力がないと無理。

小生もいずれは気持ちよさそうな革張りの椅子に座り、いたいけのない女子OLとかに偉そうにふんぞり返って「 そーなんだからしょーがないじゃん 」と言ってあれやこれや無理難題を押し付ける側になりたい!

一生無理だろうけど……。

 

 あなたも読んでみませんか? 
下品すぎるエッセイだったけど、なんかそこがツボる。

歯に衣着せぬどころの話じゃなく、ナイフにガソリンつけて火を燃やす的なとにかくやたらに斬りかかるスタイルは嫌いじゃないぜ!

一応常識の範囲内で、いろいろと書かれてはいるけれど1990年代の日本っていろいろヤバイ人も多かったという事実が如実に書かれているのは結構面白かった。

昔はいたんでしょうね、外国のお姉さん連れ回して金稼いでた下品な野郎が。

今ほどじゃないけど、ヤのつく職業の人も生きやすかったんだろうね、この時代は。

マナーとか、人に対する思いやりとか、今の若い子はないって言うけど、この年代のオッサンも体外やろう。


今でこそ団塊世代がのマナーとかが問題になっているけれど、昔のおっさんにマナーとかそんなのはほとんどなく、今昭和だ明治だ開国だと「 昔の人はこんなに凄かったんだよ~! 」ってポジティブキャンペーンやってるけどそんなわけあるかい!

昔の方が人が優しかったって言うのも嘘で、昔はおおらかだったというのも嘘。

だいたいオタクが気持ち悪いから、ってイジメの対象になってる時点でお察しってもん。

そういう美化されていない昭和史のエグいところが書かれているのが、このエッセイの面白いところだ。


まだ携帯電話もインターネットもない時代で、如何にして裏街道をひた走る普通のサラリーマンではないおっさんたちは生き、如何にして生き残っていたのか、その歴史を垣間見たいという方は読んでみるといいかもよ?

 作者について 

リリー・フランキー
日本のマルチタレントで何やっているのかよく分かんないオッサン。
母親との半生を綴った、自身初の長編小説『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』が大ヒット。

主な著書に『 女子の生きざま 』『 おでんくん 』などがある。

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食堂かたつむり あらすじと感想

「 食堂 」。

いい響きですよね。

飯屋でもなく、小料理屋でもなく、食堂。

「 食堂 」ってつくだけでなんだか明るい雰囲気のある、いい感じのお店に思えてしまうから不思議なものです。

でも、お酒とか売れなさそうですよね。
やっぱり食事がメインで、それに合うお酒を少しだけ出してくれるお店って感じが出て、やっぱり小生、食堂って好きだなぁ。


さて、今回ご紹介する小説は『 食堂かたつむり 』です。

”深夜”でもなく”かもめ”でもなく、かたつむりの方ですよ。


  食堂かたつむり について 

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さて、さて今回紹介する『 食堂かたつむり 』は大変暖かい小説でございます。

詳しい内容はあらすじで語りますが、柴咲コウ主演で映画化もされました。

予告編からして、どーも音楽と内容がマッチしていない感じの映画なのが残念ですが、私は見ていないので興味がある方はどうぞ。

少なくともアマゾンレビューだと酷評の嵐でした……。





人の評価なんてあてにならないもんだし、無責任にあれやこれや言えるので、別に小生はどうもこうも思いませんでしたが、個人的に想像していたキャストではなかったので、ネットで『 食堂かたつむり 』を検索した後にアマゾンを見て、そっ閉じでした。



 3行でわかる 食堂かたつむり 

彼氏にふられ、家財道具をすべて盗まれた。残されたのは床だけ。ショックのあまり声を失い、生まれ故郷に戻った彼女は食堂かたつむりを開くことに。街の人から不思議な力があるお店と言われる店になったけれど……?命と食事の大切さが分かるお話です。

3行ということでかなり端折ってはいますが、なんとかまとまりました。

うん、まとまった( 自画自賛 )。


こういう小説を紹介するときに悩むんですけど、ネタバレは極力さけたいんですよね!


やっぱり知って読んだのと、知らなくって読んだのではかなり差があるじゃないですか。

まぁ、でも大体はこんな感じの物語です。

食堂ということで、全編にわたってお料理が出てくる小説なので


ダイエット中の人は注意して読むように!


 ちゃんとした あらすじ 

トルコ料理店でアルバイトをしていた私が家に帰ると、部屋の中には文字通り何もなかった。

一生懸命お金を貯めてかった調理道具も、死んだおばあちゃんと一緒に漬けた梅干しも、すべて一緒に住んでいたインド人の彼にキレイさっぱり持って行かれてしまった。

ショックのせいか私は声がでなくなってしまった。

私は声も失ったのだ。

でも、たった一つだけ残ったものがあった。

それはおばあちゃんの形見の、ぬか床。

私は、何もない部屋を後にして、ぬか床を抱えたまま高速バスに飛び乗って、東京に出てから今まで一度も帰っていない実家の街に帰ることにした。


その街は、私にとって大好きな街だったけれど、大嫌いだったおかんがいたから帰ってこなかった。


昔住み慣れた実家に帰って、おかんが隠しているであろうお金の隠し場所を漁っていると大きなブタが襲いかかって来て、会いたくなかったおかんも出てきた。


私はなんとかおかんに住ませてもらうように、お願いして無事住むことはできるようになったのたけれど生活をするにはお金がかかる。

どうしよう……そうだ、だったらここで食堂を開こう!


だって私はインド人の彼とお店を開くために今まで頑張って来たんだもの!
 

小さいころからお世話になった近所のオジサンの熊さんに手伝ってもらって出来た手作りのお店「 食堂かたつむり 」は自然のめぐみをお腹いっぱい味わえるステキなお店。

しかも、そのお店の料理を食べると”奇跡が起こる”らしい。

食堂かたつむりで起こる、優しい奇跡の数々。


あなたも、食堂かたつむりで食事をしてみませんか?

当店は完全予約制で、シェフは私だけでウェイターもいませんし、しゃべれないけれど、アナタの身体を元気にする料理を振る舞います。

さあ、アナタが食べたいものは何ですか?


 

 作品感想 

感動しました。

良かったです、一気に読み終わってしまいました。


うん、読後感がさらに良い。


なんかお腹いっぱい身体に良い食事をしたって気分にしてくれます。そんな小説です。


登場する料理はどれも美味しそうだし、料理の手順やその食材の温度まで感じさせる筆力は、純粋に上手だと思いました。

いい意味で女性らしい小説でしたね。


可愛らしいというよりは、芯の通ったしっかりとした女性って感じの癖があるけどいい女な小説でしたね~。

いや~それにしても、どこからこんなにも美味しそうな料理のレシピを引っ張ってくるのでしょうか。


ザクロカレーとかりんごのぬか漬けとか、マタタビ酒をつかったカクテルとか、ジュテームスープとか。


どれも美味しそうだし、身体に良さそうだし、心まで暖かくなるようなお料理ばかりでした、絵は思い浮かばないけれど。

それと最後の豚さんとのお別れが個人的に「 え~~~~~! 」と思ってしまいましたが、命を食べるってこういうことだよなぁと考えさせられました。

 

 グッときた一言 

私にとって、料理とは祈りそのものだ。
おかんと修一さんと の永遠なる愛への祈りであり、身体を捧げてくれたエルメスへの感謝の祈りであり、そして、料理をつくることの幸せを恵んでくれた料理の神様への祈りでもあった。
私はこの時ほど無上の喜びを感じたことはない。

ラストシーンへ向かう重要な場面です。

ネタバレになるので、あまり多くは語りませんが良いシーンなんですよ。

出てくる料理のドレも美味しそうだし、食べたくなるし( 相変わらずどんな料理かはわからないけれど )。

このころは、大嫌いだったおかんとの関係も少しずつ良くなっているんですが、実はおかんが……!

うん、コレ以上はネタバレになるので、言えませんがやっぱり良い小説でした。

大ドンデン返しこそありませんが、最後のシーンはカタルシスたっぷりで良かったなぁ。

 

 あなたも読んでみませんか? 
キレイな自然を感じる美しい小説でした。

出してる料理は”食堂”って気がしませんでしたが、全体に漂う優しい空気感は「 バル 」とか「 レストラン 」とかじゃなく、やっぱり食堂ですね。

最後はとても切なくって、でも元気がでるラストでした。

私たちは生きているものを食べて生きているんですよね、ってことを再確認させてもらいました。


でも、経営とか考えたら小説のように上手く行くわけないけどね……あぁ世知辛い、世知辛い。


 作者について 

小川 糸(おがわ いと)
1999年に「 密葬とカレー 」でデビュー。
2004年に浜田省吾と水谷公生とともに音楽ユニット「Fairlife」の結成に参加。「春嵐」名義で作詞を手掛ける。

代表作に絵本の『 ちょうちょ 』『 食堂かたつむり 』『 ファミリーツリー 』などがある。

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